症例報告 - 顎関節症
たまに顎が痛くて口が開かなくなる
No.047:2019.11.25
ご来院者 様 | 横浜市南区在住 20代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 初めは坐骨神経痛で通い始め、今はすっかり良くなったので月一回で再発防止のためにメンテナンスに通っている。ここ数ヶ月、急に顎?耳の奥?が痛くなり口が開かなくなることがある。しばらくすると口が開くようになるが、何度か同じような痛みを繰り返しているのでメンテナンスの際に相談してみた。 |
検査と所見 | ・背筋は伸びているが顔がやや前に出ている ・左の顎関節の動きが右と比べて遅れがある ・顎の筋肉にしこりのような塊がある 検査結果より口を閉じるための筋肉に不具合が生じているのが原因であると考えられた。 |
施術の経過 | メンテナンス時の相談であったため、全体的なメンテナンスを行いつつ、特に頚部にアクセントをつけ、頚椎に対してカイロプラクティック・テクニックで矯正をおこなった。その後、顎の筋肉に対して物理療法をおこなった。施術後は顎関節の動きは左右対象に動くようになり、筋肉のしこりも消失した。前に出ていた顔も体の上にしっかりのり、開口閉口の運動も施術前よりもずいぶん軽い感じがするとのことであった。顎の簡単なエクササイズをアドバイスし、姿勢に気をつけるよう伝えた。 翌月のメンテナンスでは、前回以降に顎に痛みはないとのことであった。 |
■ 担当コメント:松田
上を向くと口が勝手に開き、下を向くと閉じるように、顎の運動は姿勢との関係が強いです。そのため、特に頚部に不具合があると顎に負担がかかり、トラブルを生じやすい傾向があります。 またハレルヤカイロプラクティックでメンテナンス・ケアをされている方の多くは、来院の際のトラブルだけでなく、日常生活のちょっとした体の悩みや疑問なども解決されている方がほとんどです。メンテナンスというと受け身な感じですが、大きなトラブルが無い時ほど、何気ない疑問やちょっとしたトラブルなどを解決するチャンスです。是非メンテナンス・ケアを通じて自分の体への理解を深め、健康管理に役立ててください。 |

口を開けると耳の奥が痛くて、食事ができない
No.036:2019.07.31
ご来院者 様 | 東京都太田区在住 40代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 2週間くらい前に朝ごはんを食べようとしたら、右の耳の奥の方に痛みが走った。それ以来、口を開けると痛みがでる。最初はある程度口を開くことができたが、最近は痛みが強くてほとんど開けなくなって食事ができなくなり、しゃべるのも辛い。友人の勧めで当院に来院した。 |
検査と所見 | ・口は1横指以上開けると痛みがある ・わずかな開口でも右偏奇がみられる ・ストレートネックが顕著にみられる 検査所見より右の顎関節がうまく動いていたいことが疑われた。姿勢の影響をある程度受けていると考えられたため、姿勢を正し左右の顎関節を同じように動かすようにすることで、口が開くようになると考えた。 |
施術の経過 | 初回は主に姿勢矯正を行った。肩を開き頚椎の前弯を形成するように施術を行い、最後に口を噛みしめる筋肉にトリートメントを行った。施術後は2横指まで開き、痛みが軽減した。 2回目の施術は初回を踏襲しつつ、頚椎・胸椎・骨盤に対してカイロプラクティック・テクニックを用いて矯正を行った。施術後は3横指以上痛みなく開くことができた。4回目の施術後は最大開口でわずかに痛みがでる程度までになった。口の開きが姿勢の影響を強く受けることを自覚し、昔から猫背と言われていたこともあって、現在は3週に1回のペースで姿勢と健康管理のために来院を継続されている。 |
■ 担当コメント:松田
「顎がズレていると全身に影響する」という話は耳にされたことがあると思います。逆に言えば体の歪みは顎に影響します。今回のケースでは主に頚椎がストレートネックになっていたのが原因であったと考えます。目薬をさすときに上を向くと勝手に口が開いてしまうという経験は多くの方があるのではないでしょうか?これは人間の構造上、当然のことです。逆に下を向くと口は閉じるように作用します。ストレートネックは頚椎が内部的に下を向くような状態なため、口が開かなくなるのは自然なことなのです。閉じようとしている構造に対して開こうとすれば、当然顎に無理がかかりトラブルとなります。口を大きく開くと痛みがある、猫背でストレートネックと言われたことがある方は、大きなトラブルとなる前に専門家に相談することをお勧めします。 |
